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放射線治療室

認定看護師日記

みなさんこんにちは!
連日暑すぎですね。体調は大丈夫でしょうか?
今回の担当は、がん放射線療法看護認定看護師の小林です。

放射線療法は、関連病棟でないとなかなか関わることがなく、イメージがつかない方も多いと思いますが、私の活動を知っていただき、少しでも興味をもっていただけたらなと思います。

放射線治療って何するの?
放射線治療室の看護師って何するの?
放射線治療室ってどこにあるの?

などと思っていませんか?私の病棟勤務の時の印象です。
患者さんを放射線治療室に送って、迎えに行って、後はおまかせしてという程度でした
(今思えば何も看護介入ができていなかったなと反省しています…)

私がなぜ放射線治療に携わることを決めたのかというと、8年前に江戸川病院に入職して放射線治療室に配属となりました。今までもがん看護に携わってきましたが、初めての外来看護、放射線治療という経験のない部署での配属に不安も大きかったのですが、仕事をしていく中で放射線治療看護にやりがいを感じるようになりました。より確かな知識、技術で患者さんにより添った看護の提供ができるようになりたいと思い、2020年に認定看護師の資格をとり現在に至ります。

放射線治療の看護の大きな目的は、
「患者さん、ご家族が安心して安全、安楽に予定された放射線治療が完遂できるように支援する」 ことです。

そのための看護介入が大切となります。
初診時からの関わり、治療前オリエンテーション、治療中有害事象への介入、セルフケア支援、身体的・精神的苦痛を最小限となるような関わりなど、日々放射線治療室スタッフと情報共有をしながら介入しています。入院治療患者さんに関しては、入院病棟ラウンド、カンファレンスへの参加などで、病棟看護師、MSW、退院支援看護師とも情報共有をして、継続ケアができるように介入しています。
放射線治療は疾患、年齢も多岐にわたり、時期もがんの早期から終末期まで、照射方法も根治照射、がんにより痛みや出血など症状緩和のため緩和照射、局所再発や転移を予防する予防照射などがあり、目的により照射内容も変わってきます。
患者さんの状況により、緩和ケア特定認定看護師、がん化学療法認定看護師、乳がん看護特定認定看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師、感染管理認定看護師など適宜他部門のスペシャリストに相談、協働しながら対応しています。心強い環境にいます!

日々の治療でも、放射線技師、医学物理士、事務員、医師と協働、他職種連携が大切となります。直接治療に携わる放射線技師より患者さんの変化に関しての情報をもらうことも少なくないです。放射線治療室看護師とのチームワークでも助けてもらっている部分も大きいです。
チーム医療の大切さを実感している日々、みな様に感謝です。

私も以前より自信をもって、患者さんへの支援ができるようになり、スタッフへも伝えられるようになったのかなと思います。まだまだやらなければいけないことはやまずみですが、患者さんからの「最後まで治療が続けられた」「最初は不安だったけど、説明で安心した」「スタッフの優しさがうれしかった」など、患者さんからの生の声にも励まされています。スタッフ一同のはげみにもなっています。

また、現在、放射線治療後の再発乳がんを対象とした BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)のパイロット試験が開始になっています!担当病棟の2A病棟のスタッフのみなさまご協力ありがとうございます。
8月現在で2例の症例が終了しています。(5症例を施行予定です)
治療室内の写真をみてください。


放射線治療の看護は奥が深いな~と・・・日々勉強です。
今後も素敵なスタッフとともに、患者さんに寄り添い、よりよい看護の提供ができるように頑張っていきたいと思います。また、院内のボトムアップが図れるように活動をしていきたいと思います。

放射線治療看護の“沼“に一緒にはまってみませんか?
洞窟探検お待ちしています!

 がんセンター 小林


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