患者サポートセンター
部署紹介みなさまこんにちは。立春が過ぎ、三寒四温という言葉を日々感じる季節となってきました。
今回の看護部ブログを担当します患者サポートセンター退院支援専任看護師川﨑です。
江戸川病院に入職して10年が過ぎました。入職して初めての配属は手術室でした。手術室での毎日は本当に慌ただしく、毎日全力疾走しているような感覚だったことを今でも覚えています。その後回復期リハビリ病棟への異動が決まり、「お家に帰りたい」という目標を持った患者・家族の時間、想いを大切に育みながら、患者・家族と目標に向かって進む日々となりました。急性期とは違い何週間、何カ月とかけて退院していく患者との関わりは、自分も家族の一員のような気持ちとなり、退院の時には嬉しさと共に寂しくもありました。そして産休育休を経て現在の部署へ配属となりました。
退院支援看護師って何をしているの?と疑問に思う方もたくさんいると思います。私の考える退院支援看護師とは、「お家に帰りたい」「人生の最期をこういうふうに迎えたい」という患者・家族の想いを手伝う仕事だと考えています。
昔の日本は家の布団の上で亡くなることが当たり前でしたが、現在の日本では病院で亡くなる人が大多数となっています。厚生労働省が2022年に公表した人口動態統計によりますと、2021年1年間に死亡した場所の割合は病院で65.9%、自宅が17.2%、老人ホームが10%などとなっています。しかし、様々な機関でとった統計によりますと、人生の最期を自宅で迎えたいという人の割合は60~70%となっています。自宅で最期を迎えられない理由として、「家族に迷惑をかけたくない」また「在宅で受けられるサービスや制度を知らない」という意見があります。
私たち退院支援専任看護師は患者・家族の想いを叶えるために何が出来るのか、どういうサービスが使えるのか、どうしたらいいのか日々考えています。そのためには病棟の看護師や多職種との密な情報共有、協働が欠かせません。退院支援看護師だけではなく、患者・家族に関わるすべての方が協力し、在宅で患者・家族をサポートしている方々とも早期から連絡を取り合い、入院前の患者の生活を知り、患者・家族の想いを聞き、入院前から退院後まで切れ目のない支援をすることが大切です。
3月から当院でも入院支援が開始となります。入院時にしっかり情報収集を行い、退院時に情報を引き継いでいけるよう取り組んでいきたいと思います。2月の看護ブログで入院支援部門からの紹介がありますので、ぜひ皆様読んでください。
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