こんにちは。今回ブログを担当させて頂きます、3A病棟のストーマ係です。

３A病棟は消化器外科と乳腺外科がメインの病棟となっています。

消化器外科というと、皆様はどのようなイメージをお持ちでしょうか。

ご存知な方もいらっしゃるとは思いますが、消化器外科では食道や胃、肝臓、胆嚢、膵臓、大腸など…消化管の手術を行う患者様の術前から術後、退院までを関わらせて頂いています。

中でも大腸の手術では人工肛門（通称ストーマ）を造設する患者様も多くいらっしゃいます。人工肛門造設前から患者様と関わり、患者様がストーマを受容出来る様に支援を行ったり、装具選択やケア方法の指導を行ったり、退院後に患者様が自分らしく生活できるように支援をしています。

当院では、病棟のスタッフで装具選択も行っています。装具選択では迷うことも多いですが、日々勉強しながらケアを行っています。病棟には様々な装具の在庫があり、その中から患者様に適した装具を選択しています。

さて、突然ですがここでクイズです！病棟には何種類くらいの装具が置いてあると思いますか…?

①36種類　　②66種類　　③96種類

正解は….③96種類です！

病棟に置いていない装具は連携している業者さんから頂き、試供することもあります。

引き出しの箱に整頓されている様子を初めて見たときには、どこかのお店にいるかのような気持ちになりました。

装具には、それぞれ大きさや特徴があるため、スタッフ間、チーム間で話し合い患者様に適した装具やケア方法を考えています。装具選択に難渋した際や皮膚トラブル出現時等は皮膚排泄認定看護師（WOC）に相談し、助言を受けることもあります。

また、WOCと共に病棟看護師が一緒にストーマ外来を担当しています。他の病院では滅多にない珍しいことだと思います。ストーマ外来では、退院の様子を伺いながら、自宅での生活に合わせて生活指導や装具変更を行っています。

ストーマの装具交換を一緒に練習し、無事に手技を獲得された患者様や、迷いながらもご家族とケアを行い退院となった患者様など、入院中は様々な方と関わりますが、退院後も患者様と関われるのは、貴重な機会だと考えています。

患者様が実際に自宅で過ごされて何に困る事があるのか、装具は上手く装着出来ていたのかなどお話を聞くことで学ぶことも多く、入院中の指導に活かせていると実感しています。

人工肛門を造設するということは、患者様の人生や生活を大きく変えてしまう出来事であると思います。人工肛門を造設した後も、患者様が自分らしく、やりたいことをできる生活を送れるように、3Aスタッフ一同、精一杯のお手伝いをさせて頂きたいと思います。

どうぞよろしくお願い致します。