みんなに伝えたい「一番大事なこと」
部署紹介 未来の仲間へメッセージ 役職者日記こんにちは。HCU師長の馬場です。
9月の担当として、ブログを書かせていただきます。
私が所属するHCU(高度治療室)は、昼夜問わず重症の患者さんに対応できるよう、日々業務に当たっています。重症の患者さんを支えるため、スタッフは専門的な知識や技術を磨き続けています。しかし、それ以上に大切なのは「人と人との関わり」です。
人は、不安や痛みを抱えているとき、必ずしも答えや解決策だけを求めているわけではありません。誰かに耳を傾けてもらうこと、気持ちを受け止めてもらうことで、安心や信頼が生まれます。これは、看護の場面に限らず、ご家族への対応やスタッフ同士のコミュニケーションでも同じです。
“聞く”という行為は、一見シンプルに思えますが、とても奥深い力が必要です。話を聞くには「相手を大切に思う心」が欠かせません。私は、医療の根底には“愛”があると信じています。
例えば、伝えたいことがあっても、聞く側に姿勢がなければ届きません。逆に、「何を伝えようとしているのか」と心を向けて聞かなければ、言葉は自分の中に入ってきません。お互いに相手を思いやる気持ち(=愛)があってこそ、良いコミュニケーションが成立するのです。
某CM風に言うなら、「そこに愛はあるんか〜」ですね(笑)。
HCUには、気管挿管をして意識がなく、会話ができない患者さんも多くいます。それでも私たちは必ず声をかけます。心に話しかけているのです。言葉で伝えることはできなくても、私たちの思いは必ず届くと信じています。そして小さな反応を見逃さず、気持ちを汲み取る・・・これも看護師に求められる大切な力です。
HCUは、高度な治療技術に加えて、“心で関わる力”が必要な場所です。
これから看護師を目指す皆さんへ。
高度な知識や技術はもちろん必要です。でも看護の原点は、相手を思いやり、耳を傾けることです。そこから始まる信頼や安心こそが、医療を支える力になります。
私たちHCUスタッフも、この「聞く力」「心」を大切にしながら、これからも患者さんやご家族に寄り添い続けていきたいと思います。
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